文章の設計図づくり

「この建てもの、設計図なしでつくったんだ」。なんて言われるとちょっと心配だ。いや、自分がくらす場所であれば、ちょっとどころか、すごくこわい。設計図って大事だな、と思えるのは信頼を担保できるからではないだろうか。あのー、同じようにですね、文章を書くことを建築と捉えるなら、文章にも設計図をひいておけると心づよい。

だけど、ぼくは設計図を描けるほどの能力はない。まだ自分なりの手法ができあがるほどの文量をこなせていない。だからフォーマットが頼りになる。基本ものごとは「守破離」の過程で進歩してゆく、と思う。だからまずは「守」の部分を、誰かのルールに従って書き進めればいいはずなのだ。ぼくは「cakes」加藤貞顕さんの文章の設計図を模倣している。

加藤さんは以前「note」で原稿の書き方について触れていた。【文字数はだいたい600字程度】【段落の数は、だいたい5個か6個くらい】【一段落の長さは、最大でも1ツイート(140字)】【最初の段落には「導入」】【2段落目がとても重要で、なにか「おもしろいこと」】【3段落目は、その説明】【4段落目は、さらにハードルが高くて、なにか「新しい視点」】【5段落目に、さわやかにさらっとまとめ】

1段から5段目までをよくよく見てみると、ちゃんと文章を書くときに意識しなさい!と散々言われ続けてきた「起承転結」がギュッと詰まっている。ぼくはとにかく「1~5段目までの構成」を最近は特に意識している。パソコンを開く前にまずはノートを開く。仮タイトルを入れて、数字を1から5まで書き出し、一文ずつ加えていく。この一文×5だけで意味が成り立つように整えて、あとはタイピングしながら肉付けをしていくイメージ。

これを始めたのが、ブログを毎日書くと決めた8月初旬なので、まだ1ヶ月は経ってない。だけど、やってみるとスイスイとタイピングが進む。これまで「考える」系ネタには悩まされてたから、とても助かっている。よく「準備8割」と言うけれど、この文章の設計図がしっかりしてれば何もこわくはない。それでいて、もし書く手がジッとしてしまうようなら、設計図自体に問題があるのでもう一度設計図を見直せばいい。問題発見のフローもわかりやすい。

ということで、最近のぼくは加藤さんの文章の設計図を参考に書いている。「守破離」の「守」の段階を終えて、「破」「離」と自分なりの書き方が見つかるまでは、やはりひたすら書くしかないのかもね。“職人技10年”を指標にするとして、少なくとも後8年くらいでものにできるようにしたいな。そのくらい長丁場で構えながら、ゆるりと書き続けよう。そういえば、書くだけでもグーグーお腹は空く。